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「人一生の育ち」について

博報堂
兎洞 武揚 先生

兎洞さんが博報堂で担当しているブランドイノベーションデザイン局では、①広告②組織開発③社会課題解決を担っているとのことだ。そして各分野のテーマとして①広告では「ブランドの本質とは?」、②組織開発では「内側から元気になるには?」であり、③の社会課題解決では「人一生の育ち」が挙げられている。

講義では「未来教育会議」と言う言葉が出てきて、博報堂はこのプロジェクトのメンバーだと言う。初めて聞く言葉なので、失礼ながら講義中にスマホで未来教育会議を検索してみると、HPに代表である熊平美香氏のご挨拶があり、そこには、彼女の経歴やMBA、リーダーシップ、チームビルディングなどの言葉が並んでいた。そしてピーターセンゲ著の「学習する組織」の考え方をベースとした教育を実践されていると書かれていた。

兎洞さんによれば「安定した右肩上がりの時代が終わって、今はVUCAの時代。社会が変動性や複雑性を増していく中で、正解がない未来に向けては、「何を学ぶか?」から「どのように学ぶか?」へ学び方そのものを変える必要があり、「人の可能性が最大限に輝く、人一生の育ちが大切だ」」とのこと。

未来教育会議の活動では、小学生にとっては「私は私でよい」という自己認識や自己肯定感を大事にすることなどを学習し、中学・高校・大学でもそれぞれの成長レベルにあった学習を経ていく。そして成人に対する学習として、例えばデンマークでは、17歳以上の成人に対して「私が、私と世界を幸せにする」という考え方で自分と社会との関係の再構築するための大人のための学校があるなどの事例が紹介された。

また講義の最後に「人一生の育ち」の中で大事だと思ったことを教えてくれた。

「子供は未熟な大人ではない」

「マルチプルインテリジェンス(人は8つの知能で包括的に評価されるべき)」

「育ちは巻き戻せる」などなど。

中でもマルチプルインテリジェンスに関して、「注意欠如・多動症(ADHD)の女の子の母親と担当医との会話」の感動的な話が紹介され、僕はその話にとても感動した。『娘さんは病気じゃありません…ダンサーなんですよ。』 – YouTube

実はこの時、兎洞さんは涙ぐんでいた。その気持ちは、僕がキング牧師の話を聞いた時と同じ感動だと思う。【日本語字幕】キング牧師 「私には夢がある」~ Martin Luther King “I Have A Dream”(Japanese Subtitles ) – YouTube

実は最初のうちは「博報堂がなぜ教育論を?」なんて思っていた。

でも講義を聞き終えた後は「良い地域社会の実現には、これまでとは違う価値観によって行政組織や会社の運営が必要で、そのためには「人一生の育ち」という視座と視野で人づくりをすべき。博報堂はそういう地域社会を目指しており、だから教育だ。」「多様性ある人の成長」と「(世界・地域社会・組織)と(個人)のつながり」の両方を機能させることで、地域社会や組織は全体的・包括的に良くなっていくのだ。」という考え方を基に活動しているのだなぁ、と僕は理解した。

この記事を書いた「こうち仁淀ブルー熱中塾」メンバー

豊後 彰彦
豊後 彰彦

会議の設計と進行管理のことで皆様のお役にたてれば幸いです。舟釣りをしながら、友達といじりいじられる時間が至福です。

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