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人生案内(読売新聞)にみる家族の変化

中央大学文学部教授
山田 昌弘 先生

2時限目になって気づいてしまった。1時限目が「たてだまさひろ」先生で、2時限目が「やまだまさひろ」先生だ。二文字しか違わない。

「ん、それで?」と言われそうだが、職場の同僚にも「まさひろ君」がいる僕としてはなぜか可笑しく、山田先生のことを「まさひろ君やぁ!」と一人でほくそ笑んでいた。

いやいやそんな失礼な。

山田先生は家族の在り方や若者の生き方についての研究者で、「パラサイトシングル」や「婚活」という造語を発案した著名な大学教授だ。

講演テーマにある「人生案内(読売新聞)」とは、弁護士ら回答者が夫婦関係や介護、生きる意味などを真剣にかつ時にはユーモアを交えて回答してくれる取り組みで、山田まさひろ先生はその回答者の中のお一人として活躍されている。

今日の講義の中身は「人の価値観や生き方が多様化していく中で、そういった変化を個人がどのように捉えてどう生きていくか?」と言う内容だと思うが、その中で紹介された具体的なお悩み相談がなかなかのものだ。

「家庭に影響しない範囲で妻の不倫を認めるべきなのか?」「女装する夫にショックを受けている。こんな人と老後を過ごすかと思うと不安。」と言った相談が寄せられている。

また近年最も変化した価値観としてのLGBTQ。(L:女性同性愛、G:男性同性愛、B:両性愛、T:性同一性障害、Q(またはX):わからない)「60代の主婦。夫がゲイだったとわかった。家族をだまして何食わぬ顔で生活してきた性格が許せない」「息子が同性愛者なのかと考えると夜も眠れない」などなど。

そして当世の恋愛事情にも変化があるという中で、60代女性からの「同じサークル内の男性とデートする中になったが、ある日からよそよそしくなりその原因がわからない。苦しくてたまらない」と言う相談に対して、まさひろ君(大変失礼します。<m(__)m>)は「還暦を過ぎてからも、恋心を味わえるなんて素敵ですね。(中略)思い出に変わるまでに時間がかかるかもしれませんが、新しい恋が芽生える日が来ることをお祈りしています。」などヒューマニズムあふれた回答をされている。

こんな話を聞いていたら、最後のほうでは「人が(自らの?社会からの?)縛られた価値観から解放されるためには、まさひろ君と仏教の修行者の対談があれば面白そうなんだけどなぁ」と、そんなことを妄想していた。               以上

この記事を書いた「こうち仁淀ブルー熱中塾」メンバー

豊後 彰彦
豊後 彰彦

会議の設計と進行管理のことで皆様のお役にたてれば幸いです。舟釣りをしながら、友達といじりいじられる時間が至福です。

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