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「高知の中小企業がインドに進出して10年、
世界の人口・食糧問題で感じること(雑感)」

株式会社太陽 代表取締役社長
久松 朋水 先生

私事で恐縮だが、実弟が「Southern Style(サザンスタイル)」というアーユルベーダの理念に則った南インド料理屋をやっている。彼は若いころに数か月間にわたって東南アジア方面を放浪しては高知に帰ってくると言う行動を何年か繰り返していた。

彼からインドの話を聞いている僕にとっては、彼の地は「(で~い!とちゃぶ台をひっくり返えしたかのように)日本での価値観が全く通用しない国だ」と言う印象が強い。株式会社太陽は、土佐打ち刃物の伝統から耕運機の爪を主力製品としており全国シェアは40%を誇っている。このように安定的な経営をしている企業が、なぜ一定のリスクを含む海外進出、しかもインドに向かったのだろうか?

 久松先生によれば、「食料について国内需要は減少する。その一方で、世界の人口は増大しているので食料・農業は重要になる。そのような状況下で「経営陣が何もしない事は罪だ」と考え、若い社員が夢を持てる会社にしたかった」とのことだ。

そして2010年頃から、どの大手企業も進出していないインドに進出した。それは①インドにおける農業の機械化の余地が大きいこと②インド周辺の人口は今後も増加する、と予想(もちろん綿密な調査のうえで)してのことだ。

インドは、言うなれば「英国統治の民主主義的官僚国家」らしい。許認可に膨大な時間と資料作成を要し、賄賂が横行する。高金利が続き毎年8~10%の賃上げが必要だ。

彼らは親日派と言えるが、自己主張が激しく、うなずくときは首を横に振るなど様々なことが日本とは大きく違う。しかし考えてみれば「終身雇用・仕事の約束と納期は守る・単一民族・無宗教・階級社会ではない」と言った特徴である日本こそが世界の中では特殊なのかもしれない。

太陽としても海外進出は初めてのことで、進出のノウハウはゼロだったし、英語を話せるものは誰もいない状況だった。ただ、社運をかけてやっているので愚痴を言ってもしょうがないし結果を出していかないといけない。

インドへ出向いた現場社員は苦労したらしい。そして本社に向かって「OKY!」と言っていたとのことだ。OKY=の意味?それは「お前が、来て、やってみろ」だ。

う~ん、「OKY」。いいねぇ。いつかうちの職場でも使ってみよう。逆にそのまま言い返されるんだろうけど。(笑) 

この記事を書いた「こうち仁淀ブルー熱中塾」メンバー

豊後 彰彦
豊後 彰彦

会議の設計と進行管理のことで皆様のお役にたてれば幸いです。舟釣りをしながら、友達といじりいじられる時間が至福です。

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