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過去の価値観の延長線上に未来はない。「コロナ・脱成長時代、高知の生き残り戦略を考える」


株式会社高知新聞
宮田 速雄会長

高知新聞社には友人と呼べる記者が数人いる。彼らは漫才コンビ千鳥風に言えば「クセがつよ~い!」面々だ。高知新聞の県内シェアは88%と全国的にも高く、彼らの癖の強さこそが高知新聞の魅力の根源だと、僕は好意的に思っている。

(本人達は「俺は普通だ」と否定するだろう。しかし高知においては、ベロベロの酔っ払いに「おまえ酔うちゅうろう?(酔っ払っちゃってるだろう?)」と聞くと、必ず「俺はまだ酔うちゃぁせん!(まだ酔ってないぜ!)」と返事が来るのだから、彼らの否定はあてにならない。)

ただ一般的に言えば、大きな組織の中では、最初はとがっていた企画も徐々に削られクセの無いものになりがちだし、個人がそのユニークさそのままに仕事をしていくことは難しい。

それなのに、彼らが活き活きとユニークな記事が書けるのはなぜなんだろうか?

彼らを自由に泳がせることができる組織。そこの大ボスである宮田会長は、仕事に対してどんな価値観を持っているのだろう?

目次

本物の犯人を見分けられるようになった。

若いころから事件や事故ばかりを担当していたので、取材を重ねるうちに本物の殺人犯かどうか見分けがつくようになってきた。本物の犯人は不安だから、どこまで警察が知っているのかを聞きたくて話をしてくるから本物だとわかる。だけど、本物の殺人犯の見分け方など、人生では何の役にも立たない。(会場・笑)

ディスレクシア

ディスレクシアとは読字障害のことで、人口の15%が該当すると言われている。子供のころは頭が悪いと言われたが、大人になったら大天才になった人も多い。エジソンやアインシュタイン、レオナルド・ダ・ビンチなどもそうだったと言われている。

今後はこのディスレクシアを考慮に入れ、脳の多様性を、個性を重視した教育の在り方を考えないといけない。

小さな宝石の数珠つなぎ

霞が関の官僚は地方のことを本気で考えてはおらず、いまだに高度経済成長期のままの思考だ。地方がこの考え方をそのまま受け取るつもりなら、地方の未来はない。

高知には、ニッチだけどすごい会社が多くある。でもBtoBの会社が多いので、多くの県民が県内にあるすごい会社の存在を知らずに、親は(古い価値観のまま)子供を東京の名の知れた会社に就職させようとしている。

多様性を生かす組織、小さな宝石が数珠つなぎとなっている形、そういった宝石が地方のあちこちにある日本の構造が良いのでは。

体で書く

(会場からの質問「文章を書くとき、他人に「いい人だと思われたい」という考えが出て、思うことが書けない。素直に書けるコツがあれば教えてほしい。」に対しての回答)

 難しいことだが、良い記事を書くためには、他人が書いたものをたくさん読まないといけない。たくさん読んで消化したものを体で書くものだ。(宮田会長)

世界に一つだけの花

「そうか、高知新聞って多様性重視なんだ。宝石の数珠つなぎとは、一個一個、色や形が違うものが一つに繋がっているイメージだな。」そんな風に考えていると、いつもの妄想が降臨してきた。

高知新聞社のテーマ曲は「世界に一つだけの花」で決まりだ!

「もともと特別なオンリーワンだ」って誰かに言われたら、僕だってもっと良い記事が書けそうな気がする~。

この記事を書いた「こうち仁淀ブルー熱中塾」メンバー

豊後 彰彦
豊後(ぶんご)彰彦

会議の設計施工管理屋を自称する高知県庁の土木技術者。マイボートで釣りをしながら、友だちといじりいじられる時間が至福です。

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