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生き方が変わる、子供のための30泊31日「夏のガキ大将の森キャンプ」

本田技研工業(株)
Honda woods活動アドバイザー
崎野 隆一郎先生

「もういちど7歳の目で世界を・・」。熱中塾のコンセプトは、まさに、崎野先生のための言葉ではないか。固定概念というフィルターをかけずに、物事を見極め、ゼロから「初めて」を創造し続ける崎野先生の言葉は、力強さがみなぎる。

その強さは、多くの人を魅了し、巻き込み、「氷でつくるミュージアム」、「夏のガキ大将の森キャンプ」といった唯一無二の偉業を、成し遂げているのだろう。

エゾモモンガに蛾の美味しさを教えてもらった話、唐辛子を長靴に入れて足を温めた話・・などなど、永遠に聞いていたい衝撃のエピソードの中から、特に私の心に刺さった3つのお話をご紹介します!!

目次

データに裏付けされた「30泊31日!夏のガキ大将の森キャンプ」の価値

子供のための「30泊31日!夏のガキ大将の森キャンプ」は、数年前から、2~3日で全国から100人以上の応募がくる、すごい倍率のコンテンツになった。

もともと、本田技研のスタッフから、「栃木に買った土地で、色々なことをやりたいんだけど、一度見てみないか」と言われ、半分拉致気味で連れていかれて(笑)。その時、「元気な森、元気な子供」というコンセプトを考え、「元気とは?」を徹底的に議論した。その後、当時のHondaの社長に、「ここまで考えたんだから、やるのはお前しかいない」と言われ、やることになった。

「元気」を考える上で、人間も動物も、一番よくないのはストレス。もともと、人生半分は暗闇だ。1日だって夜があるように。子供の不調の深刻化は、生活が夜型化して、半分が暗闇ではなくなったから。

また、自分自身、学校が嫌いなので(笑)、何とかしたいと思った。自分ができることはキャンプ。キャンプで子供たちにたくさん失敗させたいと思った。授業では、失敗してもそのまま次に進んでいくが、キャンプでは、何度も失敗させたいと思った。

Hondaからは、車のエンジンのように、「データで示せ」と言われた。子供の元気を示すデータとは何か。専門家の先生と共に、メラトニン、セロトニン、光を浴びる量・・など、色々なデータを集め、キャンプによって、子供が劇的に変わるということがわかった。

きっかけは、畑を作るために、大きな木の根っこを掘らせたこと。子供たちは「掘っていいの!?」と喜んだ。子供は普段、破壊することがないから、一生懸命掘った。そしたら、炎天下だったので、スタッフに児童虐待だと言われて(笑)。だったら、朝4時の暑くならない前にやれば虐待ではないなと、子供たちを朝早く起こすことにした。すると、良いデータが出た。

毎朝3キロ走り、朝ごはんを作り、水を汲むために108段の階段を何度も往復する。日中は太陽の外で遊んで、夕方にはごはんを作ると、子供たちはクタクタで、夜8時までには寝てしまう。「光を浴びる、朝起きて運動する、夜早く寝る」。メラトニン・リズムが改善され、とても元気になることがわかった。

子供たちがもつ、無限の強さの引き出し方

「お前たちの先生でも親でもない。同時代に生きている仲間だ」と子供たちに話す。キャンプでは、飯ごうとお米、マッチを渡して、ご飯をつくれと言う。火を起こす柴を自分で拾うことから始め、ご飯がうまく炊けなかったら、食べさせない。最高4日食べさせなかったことがある。すると、自家中毒で38度くらい熱がでる。子供は、自分で自分を守り、再生する力を持っている。お腹が空けば、自分を守るために熱を出したり、お腹が痛くなったりするので、ものすごく子供を観察する。どれだけ食べたのか、うんちをしたかなど。最初は火を起こせず、手を豆だらけにしながら、ご飯が食べられず泣く子もいる。だが、最後まで火を起こせなかったチームは、今までひとつもない。

最後は集大成で、重い荷物を背負わせて、60キロ以上歩かせる。1か月間のキャンプの成果で体力がつくので、簡単にゴールしてしまう。地図とコンパスを使い、子供たちが道を決めて進む。間違っていてもスタッフは教えない。20キロ以上逆走したチームもある。キャンプ最終日は、保護者が迎えに来る。ご飯を炊くのを失敗すると、保護者も食べられない(笑)。記念品のキーホルダーには、「考える人になれ」と刻んでいる。人間には、哲学が必要だ。

唯一無二のキャンプ体験を支える「臆病であれ」

塾生からの質問:「子供に刃物を持たせることについて、保護者からどのように了承をとっているのか?」

事前説明会と、過去の事故の説明。火とナイフとバイクは危険なもの。だからこそ、小さい頃から教えることが大切。保管場所を決め、簡単なものを調理することで使い方を学び、簡単に切れること教えている。失敗したときは、それを共有することで、信頼関係ができる。4人兄弟全員参加した家族も数家族いる。弟が先で、その後お兄ちゃんが参加する。お兄ちゃんは弱い(笑)。

今まで大きな事故にならなかったのは、自分が臆病だから。やんちゃなタイプに見られがちだが、一番臆病。逃げ足が速い。決めたとおりに行くわけがない。子供の様子、天候に左右され、スケジュールどおりにはいかない。リスクがあればやらない。自分が一番臆病だからこそ、大きな事故がなく、行えている。

おとなのためのキャンプに、参加したい!

「光を浴びる、朝起きて運動する、夜早く寝る」。メラトニン・リズムの改善で、元気になることがわかり、おとなの1週間キャンプも計画中とのこと!蛾を食べる勇気は、まだありませんが・・開催を楽しみにしております!!

この記事を書いた「こうち仁淀ブルー熱中塾」メンバー

佐久間すみこ
佐久間すみこ

三度の飯より猫とスイーツが好き!
東京の洋菓子メーカーに勤める高知在住のリモートワーカー
得意技はマーケティング

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